茶色い表紙の復命書綴り

この度、ヲタクを命ぜられたので復命致します。

ひとりじゃないと思えた話

一時期訪れたブログブームもあっという間に収束してしまったようですね。せっかく開設したので、定期的に更新しようかなーなんて思ってます。思ってるだけで終わりそうですが。

 

 

 

7月20日、札幌から引っ越しました。

 

3月末で丸2年勤めた会社を退職し、2週間の休養期間を経て転職。のはずが、予想を上回る3ヶ月半のニート期間を経て、ようやく職が決まりました。札幌からは程遠い地元の近くの田舎町。札幌から5時間かかります。北海道はでっかいどう。

 

 

大学進学と同時に始めた一人暮らし。地元から10時間かかるほど遠かったおかげか、ホームシックもなく4年間寂しさなんてほとんど感じませんでした。最初はホームシックになる暇もなくわたわたしていたこともありますが、誰にも干渉されない一人暮らしはまさにパラダイスでした。

 

札幌へ出てくる時も同じでした。4年も住んだ街ですが、残りたいという気持ちなんてこれっぽっちも無かった。「札幌に住めるなんて都会人の仲間入りだ!」なんて楽しみで仕方なかったぐらいです。

 

一見前向きな考えですが、単に別れを惜しむほどの人間関係を築けなかっただけです。同じ専攻やゼミ、サークルなど、友達はそこそこいましたが人見知りだしコミュ障だし1人が好きだし。”挨拶程度の知り合い”しかいなかったのです。その状態に不満はなく、むしろ楽だった。

 

 

そして今回。札幌から引っ越すことが決まった時、きっと今までと同じく気持ちの変化も特になく離れるんだろうなぁと思っていました。実家にすぐ帰れることにホッとするのかなって。確かに仕事が決まりホッとはしました。ですが、気持ちは今までと違います。

 

寂しい。

 

寂しさで心がいっぱいでした。

 

 

札幌に引越してからというもの、慣れない環境下でただひたすら仕事を覚えることに明け暮れていました。家と職場の往復。寝ること食べること以外の楽しみなんて無いに等しかった。

 

仕事に慣れてきた頃、野崎さんやむすめん。に再会したことで私の人生は一変しました。過去のブログに書いた通りです。

 

自分と同じアイドルを推す方々と笑顔で楽しく時には涙ありで話せる環境が道外にはある。そんな遠征の素晴らしさを知って間もなく、札幌茶推し会のお2人に出逢いました。沖縄ファンミ後、DMをくださったKさん。Kさんの「Oさんも誘って札幌でDVDの鑑賞会をしよう!」という言葉がなかったら札幌茶推し会は存在しませんでした。

 

話す内容はどんなことでも結局野崎さんに結びついて、同じポイントで悶えたり、一緒に笑ったり泣いたり文句言ったり、時には真剣に悩んだり、終着地点は「野崎さん推せる大好き!」で。遠征せずともすぐに集まれる同志が札幌いることはとても心強かったです。なにより、3人での空間がとても心地よかった。

 

DVD鑑賞するために集まった3人が、気付けば定期的に集まるようになっていたのは、きっとお2方も同じ気持ちだったからではないかと勝手に思っています。

 

 

昨年9月のフルーツバスケット。わたしにとって、北海道で野崎さんのパフォーマンスを見る初めてのイベントでした。道外から茶推しさんがたくさん来てくれて、好きな人が生まれ育った地で、たくさんの大好きな人と、好きな人の好きな姿を見ることができた。とても思い入れのあるイベントです。イベントを抜きにしても、みなさんとの札幌観光は大切な想い出です。

 

 

フルバでは新たな沼にダイブしました。

 

メンバーが出てきた時はひろきさんかっこいい!と思ったのに、パフォーマンスを見るとどんどんだいちさんに魅了された。魅惑の腰つきせくしーがーる。

 

平日仕事終わりでインストアライブに行けることに気付いて、これも何かの縁だから、とフルバの3日後に初現場へ。そう、野崎さんも見に来ていたあのインストアライブ。

 

その後、野崎さんが見に来ていたから、とか、野崎さんと交流があるから、という下心は全くなしに、純粋にEverZOneをすきになっていました。だいちさんのパフォーマンスも然る事乍ら、飾りっけのない自然な姿に引き込まれていました。

 

会いに行きたい時に会いに行ける

 

この距離感はわたしには恵まれすぎていました。アーティストに対して”会いに行く”という表現を使うのは個人的に間違っている気はするのですが、でも無性にパフォーマンスする姿が見たくなって、仕事終わりや週末に急遽思い立ってイベントに足を運ぶことが多かったです。

 

パフォーマンスする姿が見たい、と言いつつ現場に行けば接触もしてしまうわけで。むすめん。に比べると接触の価格設定がかなり低めで金銭感覚は消失しました。当初、連日話せることに違和感はありましたが、それが当たり前になりつつありました。

 

当たり前じゃないと気付いたのは退職後でしょうか。金銭面の関係でイベントに行っても交流会には参加しなかったり、イベント自体行かないこともありました。その度に、スタッフさんやメンバーのツイートを見て行かないという選択をしたことに後悔。その分、久々に行けたイベントや交流会はいつも以上に楽しかった。来てよかったな、と心底思いました。

 

たくさんの時間とお金をかけてむすめん。のパフォーマンスを見に行くワクワク感。野崎さんに会って話す緊張感。次の現場を考える楽しみ。たまにしかできないことだからこそ、喜びが増していく。

 

この感覚がまさかEverZOneにも通ずるとは思いませんでした。

 

かなりの頻度で足を運んだイベントが楽しくなかったのではありません。同じものなんてなくて、1回1回が特別で大切なイベントです。どうでもいいとか、楽しくなかったイベントなんて1つもありません。

 

期間が空くほど特別さは増す。待ちわびた時間が長いほど、イベントに臨む気持ちは大きくなって、その気持ちを十二分に満たしてくれるから、また首を長くして次の機会を待つことができる。

 

野崎さんには滅多に会えないのは分かっているからどこか吹っ切れている部分があって、動画で動いてる姿さえ見れれば満たされます。むしろ今までは動画を見ることがすべてだったから。野崎さんは画面の向こう側の人で一生会うことはないと思っていたぐらいです。数m先に野崎さんがいるなんてこと、未だに信じられません。信じちゃいけない気がして。

 

野崎さんを推す上で、この距離感はとても居心地が良かったりします。

 

しかし、だいちさんに関しては元々何かしらの媒体で見ていたわけではないので、急に状況が変わると受け入れるのに時間がかかるみたいです。距離の近さに慣れてしまっていたから、突然遠くなってしまったことで物足りなさ、というよりは寂しさを感じ始めています。ほどよい距離感は大事。会いたい時に会える、そんな距離はわたしには近すぎたんだと思います。これからの適切な距離にすぐ慣れたいものです。

 

 

2年前のチルノオフで知り合ったKっちゃん。10月にEverZOneの現場に一緒に行って以来、気付けば毎回一緒で。道内遠征したり、花見したり、飲みに行ったり、温泉に行ったり、お泊まりしたり、踊ってみたのコラボしたり。毎日のように会ってても話題は底を尽きなくて、いつも遅くまで話したね。

 

ここまで仲が深まったのはEverZOneのおかげだと思っています。もともと仲良かったけど。…仲良かったよね?

 

Kっちゃんだけでなく、KさんやOさんともイベントに何度か行きました。EverZOneのイベントに集う札幌茶推し会3人。「巣に帰りたい」と口にすることもあったけど、それでもKさんやOさんが楽しんでいる姿を見て、あぁ誘ってよかったなぁって何度も思いました。

 

 

 

札幌に住んで2年半。大学時代の半分の時間ですが、何十倍いや何百倍もの想い出があります。想い出だけじゃなく、大切な友達もたくさんできました。

 

札幌から出ることなんて考えられなくて、ずっと札幌で就活してきました。頑張ってきたつもりですが、それは「つもり」にしか過ぎなく、客観視すれば、頑張りが足りなかった、頑張ってなかった、自分に甘かった、とたくさん反省点が出てきます。

 

急遽決まったからこそ寂しさが募りました。想い出を作る時間が限られていた。心の準備なんて出来ずに引っ越しが終わってしまった感じです。

 

「”出逢い”はどこから生まれてくるか分かりません。いつもと変わらない日々の中にふと舞い降りてくるもので、それが自分にとって良い出逢いなのか、悪い出逢いなのか、はたまた自分には全く影響がない出逢いなのか、その瞬間を過ぎてみないと分からない。(中略)良き出逢いは良き連鎖を生み出します。出逢いは大切にしていきたいですよね。」

 

某緑さんへの手紙に偉そうに書いたことですが、今こういう状況に置かれてひしひしと感じます。出逢いと繋がりに感謝。

 

 

永遠の別れではありません。なかなか会えなくなるってだけ。でもそれも慣れるまでは寂しい。慣れるのかな?きっとずっと寂しいって言ってると思います。

 

しかしそんなことばかり言ってられません。新天地でも自分らしくがんばります!

 

札幌より気温が低いので風邪を引くのも時間の問題です。「今日ぬくいわ〜」と母は言っていますが19℃です。でもTシャツ短パンになっちゃう。夏は自分で呼び寄せるスタイル。早く夏こい、外でビール飲みたい。

 

KさんとOさんのご厚意(?)により、今後も札幌茶推し会のメンバーでいていいそうなのでお言葉に甘えます。これからもお世話になります!

 

 

 

長文になってしまいましたので、最後に好きな曲の歌詞で締めることにします。

 

 

 

 

 

 

”出逢ってくれてありがとう”